僕に、恋してみたら?


「恥かけばいいのよ」
「ちゃんと見ててあげるー」

そ、そんな……。

「成功させたくないの?」
せっかくの学祭なのに。

「別に。あんたが失敗した方が笑えていいし」

それ、笑えないよ吉田さん。

「次の役決めのときは、ちゃんと、やるって言いなよ?」

まさか、またみんなですすめてくるの?

「……っ、でも……」


わたしが、主演なんて……。


「おい、お前ら」

――低い声。

「……! 柳くんっ」
吉田さんの表情が、ころっと変化する。イジワルな顔から女の子の顔へと。

「なにやってんだ?」

柳くん柳くん。

助けにきてくれて、ありがとう。

でも、少しヤンキーモードになってるよ……?

せっかくキャラ作りしてるのに、素が出ちゃってるよー!


「なにって……ほら、あたし達、応援したいから」

へ?

「結城さんに、うちらからアドバイスできることがあったらなって」

なん……だと?

「手伝えることがあったら言ってね」

ニッコリわたしを見る3人。


……あの。みなさん。

さっきと言ってること、180度違うんですが。

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