僕に、恋してみたら?
向かったのは、2階だった。
そこは、3年である桃惟やお姉ちゃんの教室が並ぶあたりなのだけれども。
歩いていると、
「みてみてー」
「水上先輩だ」
と知らない人たちが言っているのが聞こえてくる。
ここ3日、毎日一緒に登下校していれば、こんなことは数え切れないくらいあった。
そして、
『隣の子、誰よ』『子供じゃん』
などと言われるのがオチ。
そりゃそうだ。
わたしは桃惟といれば、妹みたいにしか見えない。
自分でいうのも悲しいが、とてもカップルには見えない。
……また、ブーイングの嵐でも起きるのかな。
「一緒にいるの、アリスしてた子だよね」
「やーん、お人形さんみたいで可愛い」
――!?
「お似合いだよねぇ」
「先輩が一途になっちゃうわけだ」
なんですってぇ!??
「どうやらみんな、僕らのこと認めてくれたみたいだね?」
「そ、そうみたいだね」