僕に、恋してみたら?




向かったのは、2階だった。

そこは、3年である桃惟やお姉ちゃんの教室が並ぶあたりなのだけれども。


歩いていると、

「みてみてー」
「水上先輩だ」
と知らない人たちが言っているのが聞こえてくる。


ここ3日、毎日一緒に登下校していれば、こんなことは数え切れないくらいあった。

そして、

『隣の子、誰よ』『子供じゃん』
などと言われるのがオチ。


そりゃそうだ。

わたしは桃惟といれば、妹みたいにしか見えない。

自分でいうのも悲しいが、とてもカップルには見えない。


……また、ブーイングの嵐でも起きるのかな。


「一緒にいるの、アリスしてた子だよね」
「やーん、お人形さんみたいで可愛い」


――!?


「お似合いだよねぇ」
「先輩が一途になっちゃうわけだ」


なんですってぇ!??


「どうやらみんな、僕らのこと認めてくれたみたいだね?」

「そ、そうみたいだね」

< 266 / 288 >

この作品をシェア

pagetop