僕に、恋してみたら?
「茉帆のこと泣かせるようなことがあったら、許さないから」
「誓うよ。幸せにするって」
桃惟は、それ以上なにもいわなかった。
そして、ムカつくくらい、幸せそうに笑った。
「……会いに行こうかな」
「アメリカ?」
「うん」
結惟に、会いたい。
「それなら、心配しなくても……戻ってくるみたいだよ?」
「は?」
「メールきた。菜帆不足で死にそうだから、留学やめるって」
……バカなの!?
「あたしには、エンジョイしてるってメール送り付けてきたよ。女の子に囲まれて、楽しそうにパーティーしてる写真付きで」
「見せたくないんだろうね。カッコ悪いところ」
なにそれ。
ムカつくんですけど。
結惟のそういうところ……
たまらなく愛しいんですけど。
「バカップル」
ニヤリと笑う桃惟。
……こんな顔も、するようになったんだ。
「うるさい」
「それじゃ、僕、行くね。姫様を迎えに」