午前0時、魔法が解けるまで。
「失礼致します」
その言葉が聞こえてから一呼吸置いてテーブルの上に水の入ったグラスが置かれた。
「ご注文はお決まりでしたか?」
砂川さんが度々足を運ぶといっていたので、一連の流れがいつも同じなのだろう。
すぐに注文するであろうことを確信したような響きだった。
「紅茶を一つ」
「あ……わ、私も」
砂川さんの言葉に慌てて私も続くが、砂川さんはそれを見て笑いながらメニュー表を手渡してきた。