午前0時、魔法が解けるまで。







そうだよね。こんな素敵な人だから、過去に何人も恋人がいたって納得だ――

そこまで考えて、私は心の中で自分を殴り付けた。



おかしい。

これではまるで私が砂川さんを好きみたいじゃないか。



「小学生の時の話だけどね」



私の動揺を見透かしたのかそうでないのかはわからないが、砂川さんはいたずらっぽく笑って肩をすくめた。








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