午前0時、魔法が解けるまで。






「臆病な自分にすごく後悔したことがあるから」



砂川さんがティーカップの取っ手に指を通して、軽い仕草でカップを口元に運ぶ。



「あの時ああしていれば、こうしていればって……今もそればかりだよ」


「事の大小はあると思いますが、誰でもそうだと思いますよ」



一瞬、決して嫌なものではないが、無機質な静寂が私達を包んだ。



「優衣ちゃんも、自分の臆病さで後悔したことがあるの?」







< 157 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop