二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる

槇さんとホテルで別れ、家に帰るとベットに倒れこみそのまま寝た。目が覚めたのは夕方5時を過ぎた頃。輝一君からの電話で目が覚めた。

「もし…もし…」

『あれ?こまめちゃん具合悪いですか?』

ん…だれ…

「あっ⁉ 輝一君!」

慌てて起き上がり、時計を確認する。

やばっ…
寝過ぎだろあたし

昨夜は槇さんに寝かせてもらえなかったから、帰るなり寝落ちしていた。

「ううん、大丈夫!ちょっとうたた寝してただけ。輝一君、いまどこ?」

『新幹線の中です。今、名古屋を出たので、9時前にはそっちに行けると思います』

「じゃご飯作って待ってるね?あっ何か食べたい物ある?」

『こまめちゃんが食べたいです』

「もぅ何言ってるの!?」

『だって、一週間ぶりなんですよ?こまめちゃん不足で、僕死にそうです。早く可愛いこまめちゃんを食べたい』

輝一君の言葉に顔がカッーと熱くなる。

恥ずかしくて困る
でも、ここまで想ってくれるのが嬉しい

「もぅ、オバサンを、誂わないの!」

電話を切ると、シャワーを浴び食事の支度にとりかかった。





< 20 / 48 >

この作品をシェア

pagetop