二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
イタリアまで槙さんについてきたものの、突然の事で着替えもなにもない。どうしたものかと思っていたら、既に空港で預けていた同行する予定だった佐野さんの荷物が実はあたしの荷物だったのだ。

「なにこれ…」

赤や黒、紫のレースの透け透けTバッグ。
これなら着けてないのと一緒じゃん!

「良いですね?それ、今夜是非着けたところを味わってみたいです」

「槙さんのエッチ!」

「そろそろ槙さんはやめていただけませんか?」

「え?」

「もうあなたも槙なんですよ?」

あっそうだった…
私達は空港で婚姻届にサインした。
輝一君が用意してくれていた婚姻届の保証人欄には既に輝一君の署名があり、もう一人は佐野さんにお願いした。
今頃は輝一君が役所へ出してくれてる頃だ。

「でも、佐野さんも良く判子持ってましたよね?私のまで…」

「それも輝一の指示でしょうね!」

「でしょうね?」

「こまめさん、そろそろ出掛けれ準備を?」

「あっ槙さんお仕事ですよね?私ホテル内をブラブラしてますから、気にしないで行ってきてください」

「いえ、今夜はパートナー同伴のパーティーなんです。今夜は輝一が用意したドレスを着てください」

これは妻であるあなたの初仕事だす。と言われて仕方なく輝一君が用意したドレスを着たが、胸と背中がざっくり開いたドレス、前後が分からないほどだ。やっぱり着なれないものは落ち着かない。

「槙さん可笑しくないですか?」

「今からは輝雄と呼んで下さい」

「て…輝雄さん?」

「良いですね?早くベットでも呼んで欲しいです。今夜が待ち遠しい」

「お手柔らかに…」

輝雄さんにエスコートされホテルのへやをでた。


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