楕円の恋。

秋の風

ジリリリ。

う、う〜ん。

も、うあと五分だけ。。

私はまだ夢の中へ逃げようとした。

、、、

、、、

、、、

『涼起きなさーい!遅刻するわよ〜!』


お母さんの声が響いた。

ヤバイいつもの時間から15分過ぎてた。

『す、すぐ行く!!』

私は飛び起きバタバタと着替えた。

でも、なんで二度寝ってあんなに気持ちいいんだろう。

『おはようー!!』

『ほら涼!早く食べないと遅刻よ!健ちゃんはもうとっくに出て行ったわよ』

テーブルにはお父さんが朝食を終え新聞を見ながらコーヒーを飲んでいる。

『いただきます!』

私は少し冷めたトーストと目玉焼きを急いで食べ、牛乳で流し込んだ。

『涼の高校のラグビー部は今ベスト4なんだろ?この前新聞載ってたよ。次勝ったら決勝だな。すごいな』

お父さんが口を開いた。

『えっ?そうなの?知らなかった』

『おいおい。自分の学校のことだろ?』

お父さんがコーヒーを一口飲み、苦笑いをした。

『だって私サッカー部だもん。行ってきまーす!』

今日はちょっと小走りしなきゃ間に合わないな。

私はいつもより急いで学校に向かった。
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