楕円の恋。
やっとお昼だー。

クラスがガヤガヤとなる。

クラスの生徒達は学食に行ったり、中庭にお弁当をもって行ったりしていた。

私はお弁当の時間が楽しみだ。

私は圭子ちゃんともう1人あかりちゃんとお弁当を食べることが多い。

私はお弁当を持ってゴールデンシートへと行った。

あかりちゃんは黒髪ロングのおとなしいお人形みたいな女の子。

高校に入って最初に隣になって仲良くなった女の子だ。

あかりちゃんはいつも私と圭子ちゃんが話すことをうんうんと笑顔で聞いてくれる。

で、たまに笑顔でズバッと毒舌を吐いてくる。

そんなあかりちゃんが大好きだ。

私達は机をくっつけてお弁当を広げた。

すると、圭子ちゃんがいきなり


『さて、先ほどの話をしていただきましょうか』

刑事が犯人を尋問するみたいな圧力で言った。

『は、はい。実は、、、』

私は観念したように昨日の片桐先輩にフラれた事、今日の1時間目の事を事細かに圭子ちゃんとあかりちゃんに話した。

圭子ちゃんは笑いを堪えていた。

あかりちゃんは、うんうんと笑顔で聞いてくれた。

『ということで、一応影山君には見てないってごまかしたわけで、、、』

『涼ちゃん。それは無理だと思うよ。見過ぎだもん』

あかりちゃんが笑顔でズバッと言った。

『そ、そうだよね』

私は恥ずかしくなってきた。

『いっそのこと片桐先輩が好きって影山君に言って見たら?サッカーとラグビーだし。なんか繋がりあるかもよ』

圭子ちゃんが笑いながら言う。

『そんな!影山君と全然仲良くないのに!先輩には一回フラれたのに!』

私は強めに言った。

『片桐先輩は諦めなきゃって思ってる。けど、目で追っちゃった。』

私は少し悲しくなった。

『おーおー。青春ですな。』

圭子ちゃんが頭をポンポンしてくれた。

あかりちゃんは微笑んでいる。

『三人でいい男をゲットしよう!』

圭子ちゃんの一声に救われた。

私は本当にいい友達を持って嬉しかった。
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