楕円の恋。
『じゃあ2ゲーム目チーム戦しようよ。田中はハンデ30本な。罰ゲームは1位が3位に命令ね』

大野先輩が提案してきた。

『今日絶好調だから、40本でもいいぜ』

田中先輩がコーラを飲みながら言う。

『じゃあ40本な。後で30本って言うのは無しだぜ?じゃあ俺1番下手だから、1番上手な圭子ちゃん。圭子ちゃんよろしくね』

大野先輩は笑顔で言った。

『じゃあ俺はあかりちゃんかな』

片桐先輩もコーラを飲みながら言った。

『はぁ?片桐ちょっと待って!俺もあかりちゃんがいい!お前はスコア2番なんだから、2番の涼と組めよ』

田中先輩がちょっとびっくりしていた。

『だっていつもスコア悪かった順にチーム決めるだろ?お前涼と組めよ。』

片桐先輩は食い下がらなかった。

あかりちゃんは2人に取り合いされておどおどしていた。

『あ、あのー。申し訳ないんですが、私の目の前で私のなすりつけ合いは悲しいです』

私は申し訳無さそうに、手を上げて言った。

『あははははは。』

片桐先輩は笑った。

『わりぃ。涼。冗談だから。絶対田中倒そうな。田中への罰ゲーム俺もう決めてるから。田中〜。あかりちゃん譲るから、今度学食でB定食奢ってな』

『ふん。うどんもつけてやるぜ。負けねえぞ。返り討ちにしてくれるわ』

田中先輩は笑顔で言った。

『B定プラスうどんゲット』

片桐先輩は私に向かってピースした。
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