そのキスで、忘れさせて
ガラス張りの窓からは、夕陽が射し込んでいた。
それが広い浴室をオレンジ色に染めていた。
「明るいの……やだ」
首まで湯槽に浸かるあたしを、後ろから遥希が抱きしめる。
遥希の手が触れた剥き出しの身体に、甘く熱い電流が流れた。
「窓、閉めて?
電気、決して?」
だってあたしは、とびきり美人でもないし、スタイルも良くない。
遥希の今までの恋人に比べたら……
なんて、暗い気持ちになってしまう。
だけど、
「見せろよ」
遥希は甘く切なく囁く。
「美咲の全ては俺のものだ」