世界
達哉side

おれは初めての教室に入ってみようと思い皆がかえったくらいの時間帯を見計らい入ろうとした…がなかには入れなかった

そこにはいままで見たことのないくらいきれいな女がいたのだ
そいつ一人だけしか残っていなかったのでいまのかおを見られずにすんだが絶対俺は今顔が赤いはずだ

そのまま声をかけれず終わってしまうのはもったいなくて声をかけたが
聞こえなかったのか、それとも無視したのか女は前のほうから出ていこうとしていた
俺は素早くそいつの腕をにぎり引き留めてしまった
その女は顔を歪ませ握っていたほうの腕をみていた
しまったと思い
俺はすぐさま謝り手を離すと
女はさっきの表情とは裏腹に笑顔で返事をしてきた
その変わりように驚いてしまったが
すぐに冷静さを取り戻しもう一度名前を尋ねた
深雪「私の名前は如月深雪です、あなたは?」
といわれた
深雪か…なんでこいつは笑顔なはずなのに目が怯えてるんだ…
お前を助けたい、と心からおもった
思ったと同時に口に出てしまっていた
すると深雪は少し驚いた表情をしたがすぐに笑顔になり、
深雪「達哉さんですか、すいません、そのお話なんですけど断らせていただきます」
といい去っていった

なにをそんなに苦しめているんだ
とそれからずっと深雪のことばかりしか頭にはなく、いつの間にかあって間もないというのに、深雪に惚れていた
たぶん一目惚れだったのかもしれない



絶対に俺がお前を救ってやる…
深雪が去っていった方向を見つめながら俺は心のなかで誓った




達哉sideend
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