記憶のないお姫様


「は?なんでだよ。」


「私たちだけで殺る。」



「んでだ」


「姫守ってろよっ!!?」


春が珍しく大声をあげる。


それもそうか。人数が半端なく多い。


「わ、私だって、けんかでき」


「いいから、黙って。」


いつのまにか野次馬がわらわらと。


「まぁ・・・無様な姿を見せさせれるなら丁度いいか!」



言い終わらないうちに春が近くにいた男に飛びげりを食らわせる。


そうすると、男達の顔つきが変わる。


「いくぞ、おらあぁ!!!」


「おそっ。」


男が殴りかかってきたけど、避けて、逆にパンチを食らわせる。


「こんなやつら5分・・・いや、二分で終わるな。」


そこからは倒すのは簡単だった。


「そんなんで向かってくるとか・・・死にてぇの?」


「つまんない!キャハハッ!」


いつだって、言葉は少し似ている。


最後は同じ。


「「闇の狼、降臨。」」


ウゥー、ウゥー!


「⁉やっべぇ!にげるぞっ!」


凛精に引っ張られる。裏路地に入る。


「警察・・・。」


「今日は解散した方がいいかな?」


美都の提案に皆が賛成する。


「んじゃ、帰りますか。」


「だね。楽しかったぁ❗」
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