青空と愛

痛い痛い。全身が燃えるように熱い。

あの汚い蔵からは出れたのか。

でも体が動かない。

私は今うつ伏せにさせられ、四肢を男たちに押さえつけられている。

口には猿ぐつわのようなものを付けられた。


なんだ、なんなんだ


そう思った瞬間背中に今までとは比べ物にならない程の痛みが走った。

叫んだ。叫んでいるうちに猿ぐつわのようなものがビリビリと音を立てながら裂けた。

男たちが大声で何か言っている。
追加で布を口に入れられた。

意識が朦朧としている中視界に奈々が映った。

良かった何もされて無さそうだ。
怪我もしてない。


あ、心配させてしまった。
こんな姿を見せてしまった。

私は大丈夫だよ。安心して。。。


奈「海ッッッ!!!!しっかりして!海!」


奈々は心配性だなぁ笑

大丈夫だよこのくらい
って言いたいけど声が出ない。
自分の声は聞こえるのに。
苦痛に悶える自分の声は。


そのまま私は意識がなくなった。
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