キミの瞳に






「正直…はるっていう名前が呼べるなら誰でもいいと思った…。」







こんな話聞きたくないのに…





体が動かない……。






「元々春が昨日見た人と俺は付き合ってたんだけど俺が振られて今でも忘れられない…。」






やめて……





もう聞きたくない………








「ごめん……



俺の1番は春じゃない」








結局は私と、その はる って人を名前だけで重ねてただけ…





私に対して好きなんて1mmもなかったんだ…。







「でも…っ…「……っはなして…」






さっき朝木君が私の言葉を遮ったように今度は私が遮った。






「離してよ…っ…!」






大きな声を出してドンッと朝木君を押し退ける。







「あ…あさ、ぎく…なんて……


だい…きらい……っ…!!」







声を荒らげて私はその場から走り出した。






朝木君が私を呼ぶ声が聞こえたけど私は振り返らなかった。














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