キミの瞳に
お母さんは心配する所か人の顔みて大爆笑。
なんてひどい親なんだ…!
あなたの娘は失恋したばっかりだっていうのに…
なんて言えなかったけど…。
ガラッと教室のドアを開ける。
机に伏せている朝木君の姿が視界に入る。
変に緊張してしまう。
な…なんでこういう時に限って席隣なんだろう…っ…
おはようくらい言った方がいいのかな……
机に荷物を置くと、その音に反応したのか朝木君の体がピクッと反応した。
「……ぁ………お、はよ…う」
黙って座るよりかはマシだよね……?
私の声に体を起こして朝木君が私を見る。
「お…はよう…」
その顔はすごく驚いた表情。
きっと今日の私の顔を見ての反応だろうなとすぐ分かったけど何も言わずに私は席に着いた。