キミの瞳に






「今日午後の授業どうすんの?」





あと2時間授業が残ってる。





教室に戻れば朝木君がいるし…




さっきのこと思い出すと顔を合わせづらい。






でもサボったらまずいよね……。






「午後からは出ようかな…??」






無意識に不安気な表情をしていたのか聖夜君がクスッと笑う。






「出ようかな?ってなんで疑問文なんだよ!


出たくないって顔にめっちゃ出てるし」






目を三日月形に細めて笑う聖夜君は私を見て面白がってる。






だって朝木君隣の席なんだよ…!?





そりゃあ出にくいよ〜…っ…。







「だ…だって〜っ……」






そう言ってギュッと目を瞑ったと同時に聖夜君が私のほっぺをムニッと引っ張る。













< 146 / 165 >

この作品をシェア

pagetop