キミの瞳に





なんで朝木君はこうも簡単にこんなことを聞けちゃうのか…。






私は簡単に聞けないのに…。







朝木君が早く言ってみてと急かすような目で見てくるから…







「っ……す、すごく………好き…………?」







恥ずかしくなりながらも返事をする。







またジワジワと体温が上がってきたのが自分でも分かった。






珍しく朝木君が声を出して笑って…






「好き?って最後疑問になってるよ!」







楽しそうに笑うから、それに釣られて私も笑ってしまった。






確かに最後疑問になってしまったのはおかしいね。







朝木君は?


そう聞きたかったけど私には聞く勇気もなくて聞けなかった。







「ねぇ、今日俺の家に遊びにおいでよ」








平気な顔でそんなことを言う朝木君の言葉にギョッとした。













< 43 / 165 >

この作品をシェア

pagetop