キミの瞳に
「あ、朝木君の家…?」
慌てる私を見て朝木君は何故か楽しそう。
「うん、俺の家。
二人きりになりたくない?」
今日の朝木君は一体どうしちゃったんだろう!?
いきなり抱き締めてきたり、どれくらい好きとか聞いてきたり、家に来ないって聞いたり…
そんな朝木君に変な違和感を感じる。
それに二人きりになりたくない?って…
もしかして………
そのもしかしてなのでしょうか…?
「いや、でもまだ付き合って全然経ってないし…
心の準備ってものが……」
私の中の妄想はどんどん1人で突っ走る。
そんな私を見る朝木君はさっきよりも大きな声を出して笑う。
「ちょ…っ…春…変なこと考えすぎ!」
大笑いしてそう言うから私はキョトンとしてしまった。
「変なことはしないよ。
春って意外に変態なんだね」
朝木君の言葉に頭が真っ白になる。