失礼男の攻略法

「真人さん?してないよ。え、何?気になんの?あんなケンカ腰だったくせに?」

結婚してないことにほっとしたものの、お兄ちゃんの言葉にどう返したらいいかがわからない。グラスに口をつけながら考えていると

「お前、無謀だよ。そりゃ、千秋は俺にとってはかわいい、かわいい妹だけどさ、真人さんは無理だろ。あの人、基本女嫌いっぽいし」

なんて半分はわかっていたことだけど、よりショックな言葉が胸に突き刺さった。

「女嫌い?」

「うん。OB会、最初の頃女の子連れて来るやつとかいたんだけど、あからさまに嫌な顔して相手しなくってさ。だから最近じゃ、基本男ばっかだよ。お前にも、悪態ついてたじゃん」

ふっと笑われて、最悪な出会いを思い出す。

確かに、あれは本当に女をバカにしてるとしか思えなかった。そう考えると、あのラウンジで会った時の失礼男は別人なんじゃないかっていうくらいの変わりっぷりだ。

機嫌がよかったんだろうけど、もしかして私、女として認識されてないとか?今度は別の意味で青くなっていると

「でさ、なんでラウンジいってんの?」

話を振り出しに戻されてしまった。
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