失礼男の攻略法

「あー、入れるなら夕方以降ってことか」

先のスケジュールと照らし合わせながら考えていると

「じゃあ、基本日中のスケジュールは動かさずに、夜アポならOKって伝えてもいいですか?その翌日の資料作成とかの時間確保は大丈夫ですか?」

色々と気を回してくれる美希ちゃん。

「ありがと。それは、多分なんとかなるはず。だから、そうしちゃって。それくらいワガママ言わないと、なめられても困るしね」

ニッコリと微笑んでそう言ったつもりだったけど

「先生、悪い顔してますよー」

と言われてしまう。

「うん。あの男、ギャフンと言わせたいな~」

呟くと

「そんないけ好かない人なんですか?噂ではイケメンだの、IT業界の寵児だの、色々言われてるじゃないですか。ちょっと年上すぎるから私は対象外ですけど」

なんて言い始める。

それで、ようやくあの男にキュンキュンしていた自分を思い出した。

確かにあの男の見た目は極上だし、こんだけ腹が立っていても、やっぱりあの夜のことを思い出すと今でも胸が締め付けられるような気持になる。
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