失礼男の攻略法
やっぱり私、恋してるんだろうなー。
心の底からムカツクけど。
相反するような2つの気持ちが共存していて、完全に私の中で恋愛と仕事で使う脳が別れてるんじゃないかって思う。
だからこそ、かわいくないんだろうし、恋愛にパワーをかけたりできないのかも、とも。漠然とそんなことを考えていると、なんだか、さっきまでとは違うモヤモヤ感に襲われてくる。
「先生?」
美希ちゃんに呼びかけられてしまった。
「久々にキレキレの先生だなっておもったら、今度はすぐにぼんやりして。なんだか、本気で心配なんですけど」
と言ってくれる美希ちゃんは、ツンデレだと思う。こうやってデレてくれると喜んでしまう。
「ありがと!でも、大丈夫。どうやって、あの男をやり込めるか想像してただけだから」
「そらなら良かったです。さっき、おっしゃられてたの、そのための資料ってことですよね。今日中にはご用意しときますね」
「うん、ほんと助かる、ありがと!」