失礼男の攻略法
「うーん、ビジネスについては全くの素人なので、私がやりたいと思ったことがビジネスになる要素があるのか、とかビジネスの仕方とかご意見いただきたいです」
思いついたままに話すと、軽く頷く失礼男。
「うん、いいんじゃない。俺も千秋のアイデア聞いてみたいし、ブレスト何回かしてみようか。それでお互いに面白そうだと思ったら、うちにジョインしてよ」
「お互いに、ですね。正直モノになるかわかんないですけど、ワクワクします」
「俺も。一緒に仕事してみたいって思うヤツが最近なかなかいないんだよね。いても社外ばっかりで。だから千秋と仕事できるかもと思うとすげー楽しみ」
そう言ってニヤリと片方の口元をあげる失礼男からはさっきとは一転色気が漂っているようで戸惑ってしまう。
この人、私の気持ちわかってて反応楽しんでるのかな。
なんだか色んな意味でドキドキしてしまう。
「よろしくお願いします、波木社長」
気持ちを抑えるように、そう言うと
「あ、それダメなやつ。真人、ね」
グラスに口を付けながら、さらっと言われたことに、またしてもドキドキしてしまう。
名前で呼べってこと?
それって・・・。