失礼男の攻略法

「アメリカで遊んでるんだったら、さっさと帰ってきて仕事しろって。今回も、いきなり引継ぎ前提で打ち合わせ連れまわされてるよ」

困っている様子の直樹さんに、うわぁやっちゃった、って激しく反省する。ちょっとした仕返しみたいなもんだったのに、直樹さんの人生左右しちゃうなんて想定外すぎる。

「ほんと、すみません」

とにかく謝ることしかできないでいると

「いや、なんかもういいタイミングかなとも思えたからいいんだけどさ。何話したの?むしろ、そっちが気になって」

あきれたように笑われてしまった。

正直に答えるのもとっても失礼だと思うけど、大きな決断をさせてしまった以上誤魔化すわけにはいかない。

「ほんと、すみません。あくまで私の印象でお話ししちゃって。私なんて一夜のお相手くらいにしかならないだろうなって」

縮こまりながらそう言うと、そういうことかって苦笑いされてていらっしゃる。怒られるだろうなってビクビクしながら反応を伺っていると、頭をがしっと掴まれてた。
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