失礼男の攻略法
「YGの娘だからってことじゃなくって、あくまで私がいいってことですか?」
ちょっと傲慢な物言いだけど、思ったことをそのまま口にすると、くすっと笑われる。
「そう。あくまで僕が気に入ったのは千秋ちゃん。気に入った絵が、たまたまピカソの絵だった、みたいな感じかな」
おどけたようにそういう直樹さんの言葉に嘘は感じられなくって、ちょっとだけだけどほっとする。
「まぁ、僕がこっち帰って来るの1年くらいはかかるだろうからさ、ゆっくり考えてよ。こっち頻繁に戻ってくることにはなるから、その時はこうやって会ってよ」
そんな言葉を残して、その日は帰してくれた。
なんとなく独りになりたくなくって、お兄ちゃんたちの家に帰ると、ソファーでゴロゴロしていたお兄ちゃんにびっくりされた。
「久しぶりだな。どうしたんだ?」
すぐさま私の異変に気付くのは、さすがお兄ちゃん。