失礼男の攻略法
「てかさ、それって、うちの会社に必要なのかな?」
ニコニコした顔と口調だけど、頬杖をつきながら自社の社員の説明を遮り言い放った失礼男。
しどろもどろになっている社員さんたちを見て、先に社内で調整してから呼んでよ、と心の中で毒を吐きつつ出されたコーヒーに口を付けていると、横に座っている田尻先生に腕をツンツンと突かれた。
なんだ?と田尻先生に視線を向けると、どうやら、あのイザコザを治めろ、ということらしい。そんなの知ったこっちゃあるか、と思いながら田尻先生に言われたら仕方ない。
「失礼ながら」
とまず声を上げてみた。社員の方々から救いを求めるような視線を向けられて居心地が悪い。
「何が根拠に、必要ないとおっしゃられているのでしょうか?」
そこでようやく外部の人間が同席していることを思い出したように、はっとする失礼男だけど、遠慮のかけらもないようで。
「だってさ、うちでそんな訴訟起こんないでしょ。どんなブラック企業扱いだよ」
なんて言っている。