いつの間にか、溺愛。
「見過ぎ。緊張しすぎ。とりあえずお酒でも飲む?」

「あ、ごめん。……うん、飲もうかな?」

ガッチガチに緊張しているのが伝わったのだろうか。

蒼はキッチンへ向かい、私はふかふかのソファーに座り腰を降ろした。

「そういえば、なんでお医者さんって事を隠してたの?」

「あぁ、別に隠していた訳じゃないんだが… 」

そう言いながらお酒とグラスを持って隣に座った。

「医者って言うと医者目当てで寄ってくるから、嫌だったんだ。一種のトラウマってやつ?結局、俺もそういう風に偏見持って相手に接してしまうし… 」

「そうだったんだ 」

「ごめんな?」

「いや、私こそ。勝手に勘違いしてごめんね」

「その勘違いは、俺にとっては嬉しいんだけどなぁ〜 」

「え?」
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