儚い男のおもい
高校2年から3年へ
2月になり、修学旅行の時期になった。

みんなの通う高校生はクラス数が多いため、3日おきに数クラスの団が出発する形だ。
1週間のオーストラリアの修学旅行。夜の便で行き、ファームステイを2泊3日してホテル泊を2泊3日して帰国する感じだ。

Tのクラスが1団、Dが2団、RとSは4団での出発だ。Tが日本に着いた日の夜に4団の出発であった。
オーストラリアでは国外設定をしてないためWi-Fiがないとスマホが使えない。そのためほぼ1週間音信不通になる。

Tは早朝に日本に着き、余った外貨をSにあげるため出発まで見送ったのである。見送りにはRともう1人友達がいて、4人で空港で夕飯を食べて見送った後、Tは帰宅した。Sがうっかり制服に付けていたピンバッジを預かりながら。




修学旅行が終わり、部活が再開されると4月に入学する新1年生への部活動紹介への練習が始まった。12月頃に入部したTと同じ委員会の女子(以下【F】と表記)の同級生を含んだ6人で日々努力していった。

















Dは修学旅行出発前日にインフルエンザにかかってしまい修学旅行に行けなかったのは余談に過ぎない。

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