しょうがないから好きになってあげる!



「すっかり人気者になったね、るいちゃん!」


放課後になり、掃除をしながら嬉しそうに風花は話しているが、るいとしては複雑ね。
まぁ、せっかくの文化祭だもの、楽しんだもん勝ちよね!


「役職っていつ決めるのかしらね。」


「いつだろー。でもはやく決めないとだよね。本番もうすぐだし。」


「夏休みのちょっと前よね。確かにもう1ヶ月もないものね。」


「ま、るいちゃんのメイドは確定だけどね〜♪」


「嫌よ。裏かたがいいの。」


「るいちゃん料理上手だもんね!るいちゃんのシチューおいしかったなぁ〜」


はぁ、本当にかわいい子ね。
るいは風花がメイドやった方がかわいいと思うのに。


「またいらっしゃい?作ってあげる。」


「本当!?やったー!絶対行く!」







風花ったら本当にかわいい。
ほんわかした雰囲気ですでに癒されるのにそこに無邪気な笑顔ときたら……

絶対モテるわね。
るいが男だったら惚れてるもの。













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