彼の本性、あたしの秘密

あたしの秘密

「ごっちそーさまでしたっ」

「ごちそーさん」

朝ごはんを食べ終えたあたしたちは、ソファーにこしかけ、テレビを見始めた。
「あっ!」

不意に凪が声をあげる。

「…どうしたの?」

「学校に連絡してねぇ!」
「あぁっ!」

「でも面倒くせぇからいいや」

「いいねー」

いつも、凪のSスイッチが入ってない時はこんな感じの抜けた会話がほとんど。
きっとお互い気を許しあってるからだと思う。

基本、あたしも凪人見知りだし。

「変なこと聞いていい?」

「ん?」
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