寄生虫
☆☆☆
翌日の放課後。
克哉の周辺の事を調べるためにあたしたちは学校の図書室に集まっていた。
真尋に聞くと、克哉の生活態度が変化したのは丁度半年ほど前の事だったらしい。
2年に上がる少し前の事だ。
まずあたしたち3人はその時期に学校内で何かが起こらなかったかを思い出していた。
季節は12月。
学校内では中の良い友達同士やカップルでクリスマス会を開くというような話題が上がっていた。
クリスマスには学校は休みに入っているので、それは誘われない子たちにとってはどうでもいい事だった。
そんな中、真尋と克哉は2人で会う約束をしていたらしい。
カップルだし、普通の事だ。
しかし、そこで克哉は真尋におそろいのマグカップをプレゼントしたのだそうだ。
克哉はおそろいのものを持つのが苦手で、真尋が同じ物を持ちたいとねだってもずっと断り続けていたらしい。
それが、クリスマスになって突然もらったおそろいのマグカップに、かなり驚いていたらしい。
クリスマスはカップルにとって特別な日だし、サプライズしてくれたんだと、その時は思っていたらしい。
「今思えば、それも克哉の変化の1つだったのかも」
真尋はそう言った。
翌日の放課後。
克哉の周辺の事を調べるためにあたしたちは学校の図書室に集まっていた。
真尋に聞くと、克哉の生活態度が変化したのは丁度半年ほど前の事だったらしい。
2年に上がる少し前の事だ。
まずあたしたち3人はその時期に学校内で何かが起こらなかったかを思い出していた。
季節は12月。
学校内では中の良い友達同士やカップルでクリスマス会を開くというような話題が上がっていた。
クリスマスには学校は休みに入っているので、それは誘われない子たちにとってはどうでもいい事だった。
そんな中、真尋と克哉は2人で会う約束をしていたらしい。
カップルだし、普通の事だ。
しかし、そこで克哉は真尋におそろいのマグカップをプレゼントしたのだそうだ。
克哉はおそろいのものを持つのが苦手で、真尋が同じ物を持ちたいとねだってもずっと断り続けていたらしい。
それが、クリスマスになって突然もらったおそろいのマグカップに、かなり驚いていたらしい。
クリスマスはカップルにとって特別な日だし、サプライズしてくれたんだと、その時は思っていたらしい。
「今思えば、それも克哉の変化の1つだったのかも」
真尋はそう言った。