寄生虫
わかったこと
あたしの脳には小さな腫瘍ができていた。
腫瘍が原因が体のかゆみが発生することがあり、また、腫瘍のできる場所によってはその人の性格が変わる時もあるということがわかった。
かゆみと、生活態度の変化が繋がった……。
あたしはベッドに寝転がり、ぼんやりと自分の部屋の天井を見つめていた。
まさか自分の脳に腫瘍があったなんて……。
思ってもいなかった事実を突き付けられて、心はどこかフワフワと浮いているような気分だった。
ショックであるはずなのに、克哉の性格が急変した原因がわかってホッとしている。
そうしていると、枕元に置いていたスマホが震えた。
画面を確認すると、それは京介からのメッセージだった。
《腫瘍があったって、だいじょぶなのか!?》
焦って打ったのだろう、《だいじょうぶ》の《う》が抜けている、
それを見て思わず笑った。
笑っている場合じゃないんだけれど、なんだか暖かい気持ちになった。
《大丈夫だよ。明後日から検査入院だから、それまで学校を休んで必要な準備をするつもり》
《そっか……。お見舞い、必ず行くから》
短い時間でそう返事がくる。
ふと、サッカー部のマネージャーの顔が浮かんだ。
腫瘍が原因が体のかゆみが発生することがあり、また、腫瘍のできる場所によってはその人の性格が変わる時もあるということがわかった。
かゆみと、生活態度の変化が繋がった……。
あたしはベッドに寝転がり、ぼんやりと自分の部屋の天井を見つめていた。
まさか自分の脳に腫瘍があったなんて……。
思ってもいなかった事実を突き付けられて、心はどこかフワフワと浮いているような気分だった。
ショックであるはずなのに、克哉の性格が急変した原因がわかってホッとしている。
そうしていると、枕元に置いていたスマホが震えた。
画面を確認すると、それは京介からのメッセージだった。
《腫瘍があったって、だいじょぶなのか!?》
焦って打ったのだろう、《だいじょうぶ》の《う》が抜けている、
それを見て思わず笑った。
笑っている場合じゃないんだけれど、なんだか暖かい気持ちになった。
《大丈夫だよ。明後日から検査入院だから、それまで学校を休んで必要な準備をするつもり》
《そっか……。お見舞い、必ず行くから》
短い時間でそう返事がくる。
ふと、サッカー部のマネージャーの顔が浮かんだ。