僕の太陽

気持

きらきらのイルミネーション、
街はもうクリスマス気分である。



「むかつく。日本人なら23日を祝いなさいよ」


あたしはいらいらしていた。
決して、ひがみなどではない。




「いや、完璧にひがみだから」



唯がポッキーをくわえて
あたしをバカにしたように笑う



今日は球技大会で、
一回戦でさっさと負けたあたし逹は教室で暇しているというわけ。



「そういえばあんた、
もうすぐ男子のバスケ始まるよ
奈良さん見なくていいの?」


「そうだ!
忘れてた、かずに見に行くって言ったんだった」


かずやたら張り切ってたからな、元バスケ部だからって。


あたしは唯を引っ張って
体育館まで走った。

それにしても、寒い。
急いで出てきたから
ワイシャツだけで出てきてしまった。
教室、暖房きいててあったかいんだもん。




体育館に着くと、もう試合は始まっていた。

周りを見渡すと、
…圭佑が、目に映る。
綾川さんと二人で話していた。



見たくないのに、
目がそらせないから
辛くて、どうしようもない。



ふ、と圭佑と目が合う。







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