絶対好きにならない
唯翔の大きくて優しい手が私の頭の上に乗せてポンポンと叩かれた。
「俺の方こそごめんな」
「ううん・・・いいの」
私のせいなんだから・・・全部。
だから、ごめんね。
声に出して言うと、謝るなって言われるから心のの中で言っておいた。
「唯翔」
「ん?」
「もう一回ちゃんと言っていい?」
「うん、聞きたい」
改めて言うと、なんか恥ずかしいなぁ・・・。
さっきは、簡単にさら〜っと言ってしまったから。