干物ハニーと冷酷ダーリン
タクシーの運転手さんに行き先の変更を告げ、編集長である水城さんに電話をかける。
「水城さん、原稿受け取ったのでこのまま入稿してきます」
『……確認は?』
「大丈夫です」
『分かった。印刷所には連絡してある。』
「ありがとうございます。」
ここからだと印刷所まで15分って所かな。
当初の予定時間より入稿が一時間近く遅れている。
またネチネチと言われるかなぁ。
新人時代、随分とあそこの責任者にどやされたものだ。
何度あそこで心が折れかけたやら。
今では、懐かしい思い出だ。