干物ハニーと冷酷ダーリン
『…ここには、たまに来てはいる』
「そうだったんですね、あたし割りと来てる方なんですけど、よく今まで会わなかったですねぇ」
『お前の家、ここから近いんだったな』
「そうなんですよ。家に食料品がなくなるとよくお世話になってるんです」
『……へぇ。お前でも自炊するんだな』
「……?いえ、しませんよ?むしろ、お米も炊いたことないです」
『………は?』
「あたし、どうも料理とか苦手でして。備蓄してるのは栄養ドリンクとか補助食品とかですかね、、、あぁでも、フライパンで炒めるだけのものなら出来ますよ」
これは、聞いてもいいのだろうか。
別に興味とかはないんだが、ここまで聞いたら最後まで聞かないと気持ち悪いと言うか…
『……何を炒める?』
「えーと、ちくわとかウインナーとかですかねぇ。まぁ、それも面倒なのでほとんど作りませんが」
ああ、なんだろう。
色んな意味でこいつが心配になってきた。
いただきます!なんて、カツサンドを頬張っている場合じゃないと思うのは、俺だけか?
よく、ここまで生きてこれたと褒めてやるべきなのか?
なるほど。新人の頃よく気絶してたり貧血起こしたり、病院送りになったりしていた原因が今さら分かった。
死活問題だった。