永遠に覚めることのない夢
「し、忍君~!」

「あなた、阿呆なの?誰も来なくてよ。」

誰もいない、階段の踊り場に着くと、手を離してやった。

「何すんのよ!このあたしに!」

「ねえ、あんた、私の教室来て、教科書盗んだでしょう?」

「は?ふざけないで。あたしの顔に泥を塗りたいのかしら。」

「ええ。」

正直に答えた。
元々、そうするつもりだったもの。
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