永遠に覚めることのない夢
コントロール

常磐

「うっぐ。」

酷い。
酷すぎる。

この、このあたしに、恥をかかせるだなんて、許さない。

グッとベッドシーツを握りしめた。
あれから、親にも顔を見せられなくて、布団の中で泣いている。

「あたしを…………あたしを!」

枕元のライトスタンドを掴み、壁に投げつけた。

パリンッと、音を立ててライトスタンドが割れた。

「はあ、はあ、はあ………………」
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