一年生はお留守番っ!!
「ちょ、お前馬鹿だろ」

「えッ!?」

そうイラ顔で言われた。

「え、な、なんで!?結菜ちゃん!?」

「はぁ…これはこうやって運ぶの。わかった?」

「はっ!そ、そうなのか…」

私と結菜ちゃんは同じ舞台装置
(舞台装置って言うのは、舞台の上の物、つまり、椅子とか机とかを用意する裏方の事だよ!)
で、この前公演(劇の事)が終わったからその片付けをしてる真っ最中。

まなねぇは衣装(劇用の服)の片付けをしてて、もこもこは照明(ステージライトの仕事)、りなりなは音響(音楽をかける仕事)、まーりんは…アレ?いないなぁ。

「ちっ、たく馬鹿だなぁ。そうやってよそ見してるから、馬鹿になるんだろ」

「うぅ…でも、これは、読者さんに状況説明を…」

「は??お前が??ぷっぷーwww」

「わ、私にだって状況説明ぐらい出来るよ!」

結菜ちゃんはどんどん怖く腹黒い顔をしていった。

「はぁ?どこが?今めっちゃ長い説明してたよね?読みにくそーw」

「え…そう、なの…か…」

うぅ…読者さん、ごめんなさい…
次からは直すから…もっと見やすいように説明するから…
うぅ…本当、ごめんなさい…

「おいおい、嘘だよ。そう落ち込むなって」

「え、嘘…だったんだね…」

結菜ちゃんはチッっと舌打ちをして私にイラ顔で言った。

「さっき言ったことは事実。だけど、悪いところだけじゃない」

「…え」

「お前はお前にしかない魅力だってあるんだ。それを上手く伸ばせばいい。お前のいい所、それは言われたことを頑張って直そうとする所。うちはお前のそーゆーところが好き。まぁ、どーせお前は、これを言う前から、うちが言ったことをダメだしとして受け取ってたんだろ?」

「え…」

「おら、行くぞ」と言って結菜ちゃんは先に行く。

「待ってぇ〜!」


結菜ちゃんって口は悪いけど、優しい。

そんな結菜ちゃんが、私は大好き!!
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