君からの贈り物
クリスマスの奇跡




リンリンリン………リンリンリン………。



遠くから聞こえる鈴の音。


はー、うるさいうるさい。


クリスマスなんて無くなれば良いのに。


外から聞こえる鈴の音をかき消すようにこたつに潜り込むと、テレビをつける。


しかし、テレビもクリスマス一色。

サンタの衣装を着た、芸能人が楽しそうに話をしている。





「……はぁ。」





そうため息を吐いてから、リモコンに手を伸ばすと、電源を切る。

机に顔を伏せると、瞼が重くなる。




そうよ。


このままずーっと深い眠りにつきたい。



そして、目を覚まさなければいい。


そう、ずっと……。





そう考えながら、気づかない内に私は意識を手放していた。




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