副社長は束縛ダーリン
首をすくめた後に、急いで笑ってごまかそうとしたけれど、悠馬さんは私のお尻を撫でる手を止めて、溜め息をついた。
「すでに声をかけられているということか。
まさか、飲みに行ったりしてないよね?」
「してないです! いつもちゃんと断ってます!」
「朱梨は本当に、ちょっかい出されやすい性質をしているね……」
『ちょっかい出されやすい』という言葉が、胸にチクリと刺さる。
それって男性たちに、本気ではなく、ちょっと遊んでやろうと思わせているということだよね?
声をかけたら、すぐについて来そうな女に見えるのかな……。
私はいい女ではなく、ちょうどいい女。
遊び相手としても、ちょうどいいと思われてしまうのかも。
呆れ顔の悠馬さんに、申し訳ない思いで謝る。
「ごめんなさい。私って、ちょうどいい女だから……」
「ちょうどいい女? なにそれ」
「ええと、同期に言われた言葉なんですけど……」