【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
 

「やだ……」

無意識で動いてしまう耳と尻尾に、恥ずかしくなって顔をそむければ、「可愛い」と専務が優しく笑う。

その甘い表情に、幸せで泣きそうになる。



この専務の表情を、一生覚えておこうと思った。
一生で一度の、大切な思い出にしようと思った。


明日からはまた猫耳が生える以前のように、無愛想で可愛げのない秘書として、彼のそばで仕事をするから。


だから今だけは、幸せな夢を見させて。


 
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