【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
「俺らは…というか璃乃は正解を選んだってことか?」
「それで景品が貰えた…と」
少しずつ今の状況が理解出来てくる。
「流石だな」
「…うん。ふふ、良かった」
素直に月星に褒められて照れくさい。
「これ、引き換えてもらいに行こ!」
半ばはぐらかすように走った。
「か、可愛い…!」
私の手に渡されたものはキャラクターの顔が書かれたクッキー。
きっと悠子に見せたら元気出るだろうな!
「ゆーうー……こ」
そんな風に意気揚々と悠子の元へ行くと、宮野さんと物凄く楽しそうに喋ってて少し入りにくい雰囲気だった。
「あ!璃乃ー!」
そんな中、ふと私に気付いてくれて大きく手を振る。
「体調は大丈夫?」
「うん、もう元通り!ありがとね」
宮野さんとどんなこと話してたの?
というのは聞かなかった。
2人だけの、ってあるもんね。
「ほら!見てみてー」
景品として貰ったぬいぐるみとクッキーを見せる。
「可愛い!こんなのどうしたの?!」
「お化け屋敷の景品で貰った!」
ちょっとドヤ顔気味にお化け屋敷での出来事を話した。
ドヤ顔したっていいもんね?