*ひとひらに*
「何?僕が女子に話しかけるなんて珍しい・・って?」

「・・ぅん。そうだね」

さすがの愛加でも呆気にとられた。

普段、男友達ともめったに話すところをみてない孤立した、あの、帝が。
(というより、友達がいるかさえ怪しいからだ)

「君さぁ、面白いね」

「よく、言われる」

「掃除・・終わる・・」

「え?少ししかしてないじゃない」

「先生に言われたのは「掃除しろ」ってだけで場所も時間も指定されてないし・・」

「・・だからって自分の席の周りだけってアリなのかな・・」

「アリアリ。僕がアリって言えばアリだよ」

「・・自分勝手-・・」

「何とでもいってなよ。時に君さぁ、一人で帰るの?」
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