〜甘く、危険な恋〜止まない、愛してる。

「……そう、それでいい……」

親が子供を褒めるように頭が撫でられて、

「……もっと、言えよ…」

親指で下唇を引き下げて、

「……好きって」

「……好き」

唇が重ね合わせられ、強く貪るように求められる。

「……何度でも、俺を……」

荒い息遣いに言葉がかき消されて、

「……俺を……何?」

その先を訊ねる。

「……俺を、愛してると……」

息をついて、

キスした唇を確かめるように、指でなぞって、

「……その口で、俺を愛してると、何度でも……」

「……愛してる」

口にすると、再び止められない激しさで食らいつく。



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