おはよう、きみが好きです




「不安そうに、俺の隣にピッタリくっついてるのを想像してたのに、ガッカリした」


「なに、そのイメージ!?」


「泪が、チワワみたいにブルブル震えてるイメージだな。そんで、抱きしめてやりてーって、なる顔で俺を見つめてくんのが理想」


「……八雲さん、それ以上何も言わないで。恥ずかしくて、今にも燃えて灰になりそうだから」


本当に、顔の端から、チリチリ灰になってないか不安ですよ。

それくらい、八雲の言葉の一つ一つに、顔の熱がヒートアップしてく。



「え、ちょっと待って、神崎さんって、八雲と付き合ってるの??」


「え、マジ!?でも八雲、博愛主義だろ?彼女とか作らないんじゃなかったか?」



うわー、なんかみんなの八雲のイメージが手に取るようにわかるよ。

うん、誰もが認めるチャラ男だったのね、この人は。



「んあ?おう、泪は俺の彼女」


「ええっ!!」というみんなの悲鳴が響き渡る。




八雲ってば、公にしちゃって良かったの?

あたしと付き合ってても、メリットないのに……。




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