おはよう、きみが好きです



「つか、そういう話じゃねーわけよ、なぁ、泪ってなんでクラス来ねーんだろ」


「病気で来れないって先生は言ってたけど?」


「やっぱり……もしかしてヤバイ病気とかじゃ……。昨日保健室行ったらあいつ寝ててさ、のわりには、電話でめちゃくちゃ元気だし……」



本当に、なんなんだアイツは!!

泪のこと考え出すと、なんで直接会ってくんねーんだろうとか、色々考えちゃうんだよな。



「あのさ、もしかして八雲……神崎さんが好きなの?」


「……は??」



俺が、泪を好き??

そんなわけねーし!!

だって、俺、あいつとまともに話したと無いんだぞ?




「だって、話し聞いてると恋する乙女みたいだし」


「乙女はやめろって、それは雪人だろ」



あ、やべっ……。

雪人に言ってはいけないワードを口走ってしまった。

そう思った時には、時すでに遅く……。


黒い笑みを浮かべて、俺を見つめてくる雪人にダラダラと冷や汗をかいた。


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