ソウル・メイト
私は、元夫に対して、求めてばかりいたと思う。
そして自分の理想を、押しつけてばかりいたとも思う。
「ああして」「こうして」と要求し、相手ができていないと思えば「なんで」と文句ばかり言う。
そんな相手と一緒に暮らしていたら、心が疲れるのは当然だ。休まる時がないんだから。
そのことは、本当に申し訳ないと思っている。
結局、私は何も見えてなかった。
大切にしなければならない人のことが、見えてなかった―――。

人は、外見も内面も、時と共に変化していく。
でもこの年になると、外見よりも、内面的に惹かれる人と一緒にいる方がいい。
さらに、価値観が似ていて、気持ちが同じ方向を向いている人―ソウルメイト―の方が、これからの人生を共に生きていきやすいと思う。

さあ帰ろう。
大切な人が待つ家へ。
ソウルメイトのところへ―――。

ソウル・メイト 完



「短期集中連載よ!」と思っていた以上時間がかかってしまいましたが(涙)、「ソウル・メイト」はようやく完結です。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました(感謝☆)!
また他作品でお会いしましょ~う♪

桜木エレナ
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