ソウル・メイト
・・・この日のために、気力を呼び起こして部屋を掃除したのに。
やっと千鶴に会える。その喜びだけで、久しぶりに鏡を見て、身だしなみも整えたのに・・・。

「どこまで卑劣なの」
「ホント。隆弘さん酷いわよね。でも、父親と母親が言い合ってる姿を千鶴ちゃんに見聞きされるのは、やっぱり・・ね。4歳でもそういう、微妙な空気は分かると思うし、千鶴ちゃんも傷つくかもしれないから。ここは隆弘さんの気持ちを汲んであげましょう。ね?八千代さん?」

お義姉さんの言うことも一理ある。
私は、お義兄さん(夫の兄)から怒られている夫を見ながら、お義姉さんに力なく頷いた。

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